18年前から紙芝居の制作と読み聞かせを続ける男性が群馬県玉村町にいます。このほど完成した100作目の節目の作品はコロナに負けるなというメッセージが込められています。
紙芝居の制作と読み聞かせのボランティアに携わる玉村町の片亀歳晴さん75歳です。8月末に完成したばかりの100作目の紙芝居のタイトルは「ぼくのゆめコロナにまけるな」。主人公の男の子とダンゴムシの対話形式で物語が展開し、新型コロナウイルスの感染拡大により変わってしまった人間の社会と変わらない虫の世界を対比しています。
ダンゴムシに、マスクや消毒など人間のコロナ対策をわかりやすく紹介しながら、男の子が自分の夢を見つけていく姿を鮮やかな色彩で描きます。片亀さんが紙芝居作りを始めたのは、18年前。退職を前に、長く続けられる趣味として、紙芝居の制作をはじめ、地域の伝承や日常の心温まる話などを題材にこれまで100作品を作り上げ、国内外の学校で披露しているということです。